静岡県議会議員
市川秀之
ごあいさつ
長く厳しい暑さが続いた夏が過ぎ、ようやく過ごしやすい秋が来たと安堵したのも束の間、季節は一気に木枯らしの吹く冬へと向かいます。これも気候変動の影響でしょうか?春夏秋冬のはっきりとしていた日本の四季も、いつしかその装いを変えつつあります。連日各種メディアで報道されていますが、今年は北海道や東北を中心に全国各地で人間の生活エリアへの熊の出没や被害が多発しています。静岡県内では人的被害は報告されておりませんが、静岡市や富士宮市を中心に多くの目撃情報が寄せられていて、県のくらし・環境部や警察本部も緊張感をもって事態を注視しています。夏の高温や秋の短さにより、かつて豊かだった山の状況にも変化が起きているのかもしれません。
この秋、国政にも大きな変化がありました。憲政史上初となる女性の内閣総理大臣が誕生し、その発信力や行動力に大きな関心が寄せられています。高市早苗総理のもと、日本がより豊かでより安心して暮らすことのできる国となるよう、大きな期待をもって見守りたいと思います。特に私たちの生活に直結した課題である物価高については、スピーディで実効性のある政策を、アイディア豊かに打ち出していただきたいと強く要望します。
静岡県政においては、令和8年度の当初予算の財源が640億円不足するなどの財政の危機的な状況が明らかとなりました。事務事業の徹底見直しを行うサマーレビューなどを通し大幅な歳出削減に取り組み始めていますが、インフラの維持整備や生活関連など安全や県民福祉に直接影響を及ぼす予算については、これまで同様にしっかりと確保しなくてはなりません。倹約し無駄を省くことと投資的経費の削減は一義ではありません。これから令和8年度当初予算作業が本格化しますが、メリハリのある行政運営と予算編成を求めていきたいと思います。