静岡県議会議員
市川秀之
ごあいさつ
春本番、植物たちはいっせいに芽吹き、それぞれのペースに合わせて美しい花を咲かせております。前回の慧眼Vol.12でもご案内しましたが、いよいよ「浜名湖花博2024」が開幕いたしました。私も静岡県議会産業委員長としてさっそく両会場に行ってまいりました。コロナ明け、久々の明るい話題として各種メディアでも大きく取り上げられており、両会場とも大変な活況です。花の見ごろを今回の県政レポート中面に掲載しました。ぜひ、皆様も会場に足を運んでみてください。
静岡県議会2月定例会の議決を経て「令和6年度一般会計予算」をはじめとする県の当初予算が成立しました。一般会計予算は総額1兆3160億円となるもので、長期化する物価高騰対策や激甚・頻発化する自然災害対策、少子化を中心とした人口減少対策、静岡県の経済の力強い発展などを重要な政策として盛り込んでいます。
昨年度と同規模の一般財源を確保できたとはいえ、医療や社会保障等に係る義務的な経費が年々増大しており、政策的な展開を図る上では大変厳しい財政状況にあります。財源不足は県債などで補うわけですが、いつまでも未来からの借金ばかりに頼るわけにもいきません。抜本的な対策として地域経済を活性化させるための施策を積極的に、そして大胆に展開する必要があります。
生活の基盤である生業(なりわい)を守り、設備投資や経営革新を通して企業活動を活発化させ、さらにスタートアップやチャレンジングな企業に対しては失敗を恐れずにしっかりと支援をしていくことが必要です。活発で強い経済によって富を作り、それを再配分することで誰もがより豊かに暮らすことができる静岡県を作ることができます。安全・安心な県土づくり、安心して家庭を築き子育てのできる街づくり、そして何よりも教育や福祉環境を充実させることで子供たちの夢や希望を育んでいくことが可能となります。また、経済の成長は所得向上や雇用を生むことから、人口減少を食い止め地域に人を呼び込むためにも大変重要なことです。私は、令和6年度の静岡県経済の成長戦略をしっかりと立て、より豊かな未来の実現に向けて前に進める年度としてまいる所存です。